资讯日期:7/10/2015
文章来源:西日本新闻朝刊
文章翻译:大苹果
校对编辑:狐狸 豌豆
原文链接:http://www.jp105.net/topics-552202.html
宋日贸易新线索——中国宁波瓦在千里之外的日本九州出土
(图上分别为:中国宁波发现的12世纪中期的瓦、博多遗迹和箱崎遗迹出土的瓦片复制品)
鹿儿岛市鹿儿岛国际大学考古学教授中园聪所带领的研究团队,经调查后于7月9日发布消息称,出土于福冈市博多遗迹群、鹿儿岛县南部萨摩市渡畑遗迹等,六处九州地区遗迹的12世纪平安时代末期至镰仓时代初期的瓦片制于中国宁波。通过X射线分析出土文物素材成分,证明瓦片使用了宁波的土制造而成。
同时,通过3D扫描测算判断出的形状来看,博多遗迹群和箱崎遗迹(福冈市)出土的瓦片与宁波瓦拥有完全一样的花纹。可以看出这些瓦都是在宁波用同样的木制模具制造而成。福冈市与宁波之间约有1000公里的距离,在如此遥远的两地发现同样花纹的瓦片实属罕见。
出土瓦片土质相同的六个遗迹地区,还包括大宰府(福冈县太宰府市等)、芝原(鹿儿岛县南萨摩市)、黑岛大里(鹿儿岛县三岛村)、硫磺岛(鹿儿岛县)这几处地方。中园教授表示,在六地遗迹出土的瓦片拥有和中国瓦一样质地轻薄的特征,但瓦片是由日方还是中方制造?目前仍然是个未解之谜。这样的瓦片在九州各地都有发现,这说明了瓦片明应该是在日宋贸易期间通过中国的商人和禅宗僧侣带入日本的。中园教授还说:“通过最新科学技术,弄清了把宁波、博多和鹿儿岛连接在一起的日宋贸易路线。这也是了解禅宗传入日本的过程的线索。”
对九州各处遗迹都非常了解的福冈市埋葬文化遗产调查科常松干雄科长说:“日宋贸易时以博多等地所在的九州岛作为据点这一学说,事实上一直存在诸多不明朗的地方。而瓦片的移动,正是科学地证明了这一点,这是划时代的发现。”
原文: 1000キロ離れた九州で出土、中国・寧波の瓦 日宋貿易知る手がかり
中国・寧波で収集された12世紀中ごろの瓦と、博多遺跡群、箱崎遺跡で出土した瓦の模造品
福岡市の博多遺跡群や鹿児島県南さつま市の渡畑遺跡など九州の6カ所で出土した12世紀の平安末期から鎌倉初期の瓦が、中国・寧波で製造されたことを、鹿児島国際大(鹿児島市)の中園聡教授(考古学)の研究チームが突き止め、9日に発表した。素材の成分をX線で分析し、寧波の土が使われたことを証明した。
また、博多遺跡群と箱崎遺跡(福岡市)で出土した瓦に、寧波の瓦と完全に同一の文様のものがあることも3Dスキャナーによる形状計測で判明した。同じ木型で寧波で製造されたとみられる。福岡市と寧波の距離は約千キロで、同一文様の瓦がこれほど離れて見つかるのは珍しいという。
土が一致した6カ所の遺跡は、他に大宰府(福岡県太宰府市など)▽芝原(鹿児島県南さつま市)▽黒島大里(同県三島村)▽硫黄島(同)。中園教授によると、6遺跡から出土した瓦は軽くて薄い中国瓦と同じ特徴が知られていたが、日中のどちらで製造されたのかが謎だった。こうした瓦は九州各地で発見されており、中園教授は日宋貿易で中国の商人や禅宗の僧侶が持ち込んだとみている。「最新科学で寧波と博多や鹿児島を結ぶ日宋貿易のルートが解明できた。禅宗が導入された過程を知る手掛かりにもなる」と話す。
九州の遺跡に詳しい福岡市埋蔵文化財調査課の常松幹雄課長は「日宋貿易は博多など九州が拠点だが、実態は不明な部分も多い。瓦の移動を科学的に裏付けた点で画期的だ」と語った。